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インタビュー「僕のルール・私の理由」

世界の子供にワクチンを・・・JCV

2004年に「ツバサ」でメジャーデビューし、幅広い世代に支持されているアンダーグラフ。今年の夏のある日。作詞作曲そしてヴォーカルを担当する真戸原直人さんからJCVの事務局に、寄付を申し出るお電話がかかってきました。どんな気持ちで歌をうたい続け、どうしてワクチンの寄付をしようと思ったのか。真戸原さんの生の言葉を聞きたくて、六本木の事務所をおたずねしました。

自分の音楽がいい影響を与えるものであってほしい。そう願って活動を続けてきた。

アンダーグラフ 真戸原直人さん
1999年、アンダーグラフ結成。メンバーは、真戸原直人、阿佐亮介、中原一真、谷口奈穂子の4名。2004年1st シングル「ツバサ」でメジャーデビュー。社会的メッセージの強い作品も多く「ユビサキから世界を」は、行定勲監督によって映画化されている。2008年9月、8thシングル「ジャパニーズ ロック ファイター」をリリース。このCDの売り上げに対するすべてのアーティスト印税はJCVに寄付されている。
アンダーグラフのプロフィールはこちら

 

 

まずは音楽活動をはじめられたときの気持ちから聞かせてください。

心の中にある「形にならない気持ちや心境」を、歌にして伝えていくことが、素直に楽しいと思って音楽をやっていました。そこに深い意味はなく、ただ好きな音楽をずっと続けていけたらいいな、というくらいの気持ちだったと思います。

メジャーデビュー後、ご自身の活動が社会に大きく影響を与えるようになってから、
なにか変わったことはありますか。

僕自身は、特に有名になりたいとも思っていなかったし、テレビにもあまり出たいとは思っていませんでした。それが、自分たちの想像を超えて大きくなっていき、戸惑うこともたくさんありました。でも、いい影響を与えているんだなと実感できることもたくさんありました。たとえば、小中学生のみなさんをはじめ、多くの人が手紙をくださるんです。そこには、自分たちの音楽から元気をもらったとか、悩みを克服できたとか、いろんな想いが綴られていました。自分たちの音楽が広く伝わっていくことに、やりがいや希望を感じるようになりました。

アンダーグラフを結成されてから来年で10年。振り返ってみていかがですか。

ライブハウスなどのステージに立っていて、ファンの人との信頼関係がとてもいい感じで深まっているなと、最近よく感じます。それに、僕自身の音楽に対する姿勢も少しずつ変化しています。昨年、ロンドンでライブをする機会があったのですが、日本語の通じない土地で、あえて日本語のままで歌ったんです。歌詞が理解できない状態で、どれだけ伝わるか不安でしたが、予想以上によく響いていて、驚きました。これまでは言葉で伝えることに比重を置いていた部分がありましたが、それからは音楽そのものの力にゆだねてもいいんじゃないかと感じるようになりました。

真戸原直人さん
誰かの役に立てたとき とても充たされたキモチになる

ワクチンの寄付をする以前、社会貢献についてどんな風に感じていましたか。

以前、過疎のために閉校になる福井県の小学校から自分たちの学校で歌ってほしいという手紙をもらって、出かけたことがあるんです。とても多くの人に喜んでもらって、だれかの役に立てるって、うれしいことだなと強く感じました。でも、寄付活動などに対しては、自分はそんなことができる立派な人じゃないとか、他の人にどんな風に思われるんだろうとか、ネガティブなキモチがとても大きかったです。

ワクチンの寄付をしようと思われた具体的なきっかけは何ですか。

Ikomanさんというサウンドプロデューサーの先輩がいるんですが、彼がJCVの活動を行っている事を知り、一体どんな活動をしているんだろうと思って、インターネットで調べてみました。そして、自分で事務局に電話をして、その日のうちにJCVに足を運びました。本来の僕は、いろんな準備を整えないと行動に移せないタイプなんです。でも、この時に限っては「今やらなきゃ!」って、珍しく飛び出しました(笑)。

真戸原さんにとって、頭ではなく、心に響くなにかがあったのかもしれませんね。JCVの活動を具体的に知って、どんな風に感じましたか。

JCVの活動を知るまでは、ワクチンがないために亡くなる子どもがそんなにたくさんいるなんて、全然知りませんでした。あらためて自分は恵まれた環境で生きていることを痛感しました。

以前から、社会をとりまくさまざまな問題には関心がありつつも、自分自身は直接それには向き合わずに好きな音楽をやっている、という矛盾を抱えていました。もしも、もっと早くワクチンの活動のことを知っていたら、音楽はやっていなかったかも…。

真戸原直人さん

でも、今の真戸原さんの寄付活動のやり方のほうが真戸原さんらしいし、仮に真戸原さんが社会貢献活動に専念していたよりも、たくさんの人にあったかいやり方でワクチンの活動を広げられているといえますよね。

もしそうだとしたら、とてもうれしいですね。

CDのアーティスト印税を寄付するというやり方は、どのようにして考えたのですか。

寄付は、僕個人で行うという方法もありましたが、アンダーグラフとしてやりたいと思いました。そして、寄付のやり方は、できるだけ明確にしたかった。メンバーともいろいろ話をして、アーティスト印税を寄付するのが一番リアルな方法で、自分たちらしいやり方だということになりました。

「寄付をする」というカタチにしてみる。 それが、自信につながっていく

ワクチンの寄付活動をするようになって、なにか変化はありましたか。

これまで、たくさんの人と想いを分かち合いたいと思って、そのやり方を探してきました。それはいろんな方向で少しずつ叶ってきていると思うのですが、「ワクチンのために寄付をする」というひとつの社会性をもったカタチにできたことで、大きな自信につながったような気がしています。

寄付活動をしていることについて、周囲からなにか反応はありましたか。

いろんな人から「大きなことをしているね」と言われます。でも、僕自身としては、できるだけさらっとやりたいと思っています。たとえば、のどが渇いている人がいたら、さっと自分の水を差し出すような感じで。

実は、寄付活動をすることについては、ちょっと照れくさかったりもするんです。でも、こういう活動ができることがなによりうれしいです。

「だれかのために、何かの役に立ちたい」と思っていても、最初の一歩が
踏み出せない人も多いと思います。そんな人にメッセージがあればお願いします。

僕の場合がそうだったのですが、何かしたいと思っても、偽善だと思われるんじゃないかとか、本当に役に立てるんだろうかとか、いろいろ余計なことを考えてしまう人も多いと思うんです。でも、そういうことはいくら考えても答えは出ないような気がするんです。だから、もう考えない(笑)。シンプルに「どうしたいのか」だけを感じて、自分のキモチに素直に従う。それでいいんじゃないかな。

僕自身は、思い切って寄付活動をやってみて、すごくよかったと思っています。これからみんなの反応も楽しみだし、ワクチンが届けられている現地に行って、実際に子ども達に会ってみたいという気持ちも湧いてきています。いろんな新しいことをたくさん感じていけたらいいなと思っています。

真戸原直人さん
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